茶道具 - 炭手前に使用する「掃込」「座箒」

茶事においては座掃きといって畳を掃き清めますが、 掃込(はきこみ)は客の前で道具畳を掃く羽箒になります。

羽の種類として白鳥の右片羽、鶴の片羽、鴻の双羽などがあります。 長さ一尺八寸(54.5cm)で、手元四寸三分(約13cm)を竹の皮で包まれております。

座箒(ざぼうき)は大掃込ともいい、鴻、鶴、白鳥の片羽で作られ、もっぱら勝手用のもので、入席前(迎付の前や中立の後)に亭主が席中の畳を掃くのに用います。

座を掃き清める羽箒<道具>のため、「座掃」とも呼ばれます。 また、座掃きを掃込にも用いるため、掃込も座箒と呼ばれています。

座箒の種類

掃込には白鳥、鶴の片羽が使われます。白鳥は越冬地では天然記念物にもなり、掃き込みに使われる大きな羽は大変貴重です。 現在では白鳥は入手も大変困難で、新品の品はあまり見かけません。 座箒には力強さと重厚さが感じられる「鷲」、「鴻」や「鶴」等が使われます。


白鳥の座掃(左)と鷲の座箒(右)

掃込み・座帚の扱い

  • 個体差
    同じ種の鳥といえども天然のものなので、商品の一本一本個体差が生じます。
    お届けする羽根柄の出方や色の濃淡、形状などは写真とは若干異なります。
  • 保管について
    大切に長くお使いいただくために、風通しの良く湿気の少ない冷暗なところで保管下さい。
    防虫効果のある桐箱などに入れたり、白檀などを入れることをお勧めします。
  • 販売価格・在庫状況
    常時在庫があるわけではないため、お手数ですが、ご注文の際に在庫、納期はご確認いただきますよう、お願い申し上げます。